カメラの師匠カメライダーの初心者におすすめのミラーレス一眼を紹介しよう。カメライダーって誰ってっ聞かないでくれ。きっとそのうちわかる。
2018年3月現在、フルサイズのミラーレス一眼はソニーα7、α9 シリーズのみと言っても過言ではないのだ。それ以外ではライカがあるが価格からすると趣味性が高すぎるのでカメラってなーに?な初心者にはおすすめできんのだ。
だがカメラというものはそもそも趣味性の高いものだから、好きなものを買えばよかろうと思う。
さて、ここでは3年ぶりのモデルチェンジとなったソニーα7 IIIを初心者におすすめする理由を書くぞ。
α7 IIIの発売日は2018年3月23日だ。この記事に口説かれてたけしも予約した。入手次第レビューもアップするだろうから期待して待つのだ。
おすすめ理由1:そのままが撮れるEVFとライブビューは初心者必須アイテムだ
初心者や撮影技術が未熟なアマチュアカメラマンにとって必須アイテムなのがEVFと背面液晶によるライブプレビューだ。
EVFとは電子ビューファインダーのことで液晶画面がファインダーの中に入っているのだ。レンズが捉えた景色を映像に変換したものが映し出されている。つまり露出や撮影効果がファインダーでリアルタイムに確認しながら撮影できる優れものなのだ。
従来のデジタル一眼レフカメラはOVFという昔ながらの方法で景色がレンズを通してダイレクトに見える。見ているそのままが見えているわけなのだが、それは撮れる写真そのままではない。見たままなのだ。撮れる写真そのままではないことに注意しよう。
たけしは撮影したらいちいち再生ボタンを押してどんな写真が撮れたかを確認してしまう。それは自分の設定に自信がないからなのだが、アマチュアカメラマンやましてや初心者なら都度都度再生してしまうだろう。
再生して明るさがちょうど良いか?ピントがあっているか?エフェクトはいい感じか?などうまく撮れたかどうかを確認してもう一度撮るかこれでOKかを決めているのがほとんどの人じゃないだろうか。
ミラーレス一眼カメラの最大の利点は撮影の前にどんな写真が撮れるかが予想できることなのだ。特に明るさ、露出に関してはあらかじめわかるので失敗することがまずない。
露出を意のままに設定することは初心者には難しく少し慣れてきてからも何度か試し撮りをしてあたりをつけて撮影する必要があったりするのだから、このあらかじめ写真の明るさがわかるというのは絶対に必要なのだ。
これがEVFというものだよ。
それとスマホで撮影に慣れているなら背面液晶で撮影するのもありだ。
ミラーレスカメラはEVFでの撮影と背面液晶での撮影でオートフォーカスの性能が同じだ。デジタル一眼レフカメラの多くはファインダーを使った撮影と背面液晶を使った撮影ではオートフォーカスの性能が異なる。背面液晶での撮影時のほうが性能が劣ってしまうことがほとんだ。
ミラーレス一眼カメラではファインダー内の画像も背面液晶に映し出される画像も基本的には同じものである。そしてオートフォーカスで使われるセンサー類も同じだ。だからファインダーでも背面液晶でも同じ性能を引き出した撮影が可能なのだ。
これもミラーレスカメラの有利な点としてあげておこう。ただし、人によってはEVFはデジタル処理をした後の画像だから遅延が気になるという人もいる。最新のEVFであれば遅延や画質に関してはほぼ問題はクリアされているものと思っていいが実際に触ってみて自分の感覚にあうか試してみるのが一番だ。
そんなEVFのハンディを消し去る利点が先に上げた撮影する写真そのものがあらかじめわかるという点だ。初心者なら欠点よりも利点の方が大きいといえるぞ。
そしてカメラ操作に慣れてきたらボディをしっかりと構えて電子ビューファインダーを使った撮影の方がカメラの構えも安定するし、一瞬のチャンスも逃さない素早いシャッターが可能になるからチャレンジして欲しい。
α7 IIIのようなデジタル一眼カメラを使うとすぐにスマホ撮りから卒業できるだろう。なぜなら基本がしっかりと造られたカメラだから技術の習得も早いのだ。
おすすめ理由2:暗い場所でも手ブレのない写真が撮れる
α7 | α7 II | α7 III | |
手ぶれ補正 | なし | 4.5段分 | 5.0段分 |
測距輝度範囲 | EV0~20 | EV-1~20 | EV-3~20 |
α7 IIIの手ブレ補正は5段。α7は手ぶれ補正なしだから2世代の進化は大きい。手ブレ補正は欲しいけど5段ってどのくらいすごいのか。
簡単に言うとシャッタースピードが5段階遅く設定できると言うことだ。つまりシャッタースピードが遅くなるような暗いところでもブレない写真が撮れる。暗いシチュエーションって意外にあるもので、室内でのお誕生日会、クリスマスパーティーなんて絶対にデジタルカメラを持って行きたくなる。
子供や孫の習いものの発表会なんて手ぶれ補正のないカメラだと、まず手ブレ写真の大量生産だ。暗い場所でなおかつ遠い被写体を狙うために望遠レンズを使ったりするとシャッタースピードが遅くなるからなんだ。
さらにはα7 IIIは測距輝度範囲といってオートフォーカスが動作する明るさが無印7から比べると3段も向上している。α7ではフォーカスがあわなかった室内でもα7 IIIではフォーカスがバッチリとあった写真が撮れるなんて素敵としか言えない。
おすすめ理由3:目にピントのあった写真が簡単に撮れる
α7 | α7Ⅱ | α7III | |
AF | 位相差/コントラスト検出方式 | 位相差/コントラスト検出方式 | 位相差/コントラスト検出方式 |
測距点(位相差/コントラスト) | 117点/25点 | 117点/25点 | 693点/425点 |
瞳AF | あり | あり | あり(AF-C対応) |
写真を始めると撮りたくなるイベントナンバーワンは結婚式だ。最高の被写体と華やかな会場はスマートフォンだってただ撮るだけで映える写真が撮れる。
だからこそミラーレス一眼を使おう。驚愕の一枚が撮れることうけあいだ。花嫁からも未来の花嫁を狙う友人たちからも喜ばれたりしたらボクらカメラ小僧の鼻も高くなるというものだ。
花嫁の瞳にバッチリピントの合った写真を量産したいなら瞳AF機能が欲しい。
α7 IIIは基本のAFがものすごい進化をとげている。簡単に言うと暗いところでもピントが合うのだ。理由2で述べたとおりに測距輝度範囲がEV-3からになりα7 ⅡのEV0よりもシャッタースピードで3段も暗いところで撮影することができる。さすがに3年という時間を経てでてきた新型機は違う。
さらに瞳AFは動く被写体を追いかけてピントを合わせることができる。つまり動きまわる人物を追いかけながらピントをあわせてくれる。結婚式などのイベントは動きが激しくしかも一瞬のチャンスしかない。子供の生き生きとした表情だって一瞬のものだ。
瞳をガッチリとつかんで離さないのがAF-C連動瞳AFなのだ。この瞳AFとオートフォーカス性能の向上によってα7 IIIはフラッグシップモデル並の性能を手に入れたと言われるのだ。
試さない手はないぞ。撮影技術の足りないボクらアマチュアこそが手に入れたい機能なのだ。
振り向いた瞬間にピントを合わせてシャッターを切る。目にピントをバッチリと合わせるだけでプロ並みの写真が撮れるようになる。これがカメラ任せでできるのだからすごい時代となったじゃないか、諸君。
おすすめ理由4:ボケという表現力と豊富なレンズでアーティストになれる
フルサイズのミラーレスカメラはソニーとライカからしか出ていない。
ミラーレスの利点はメーカー違いのレンズが利用しやすいことなのだ。難しいことは抜きにしてレンズとボディの間にアダプターというものを挟むことで戦前の古いレンズや他メーカーのレンズを使うことができる。
どんなカメラだってすばらしい写真を撮ることはできるし、スマートフォンだって芸術的な写真集を出す人はいる。だがあえてここで言いたいのは写真という趣味性の高いものであるならば気に入った機材を使ってほしいということだ。
このページをここまで読んでくれた人ならばフルサイズというものに興味を持っているに違いないと思っている。フルサイズのミラーレスカメラで写真を撮ってみたい、という気持ちを大事にして撮影に情熱を傾けてほしい。
まとめ:一生に一度の瞬間を撮るためのカメラとは
α7 IIIはソニーのフルサイズ一眼上位機種であるα9、α7R IIIの機能をアマチュアカメラマンやママさんカメラマンでもでも手に届く価格と使い勝手を両立させたハイパフォーマンスミラーレスカメラだ。
これ以上のミラーレスカメラは存在しない。つまり現在手に入れられる最高の性能である。これで満足できなくなるときそれは自分自身の撮影技術が向上し自分スタイルができてきたときなのだ。
その時はあらためてカメラシステムを見直すといいだろう。α7 IIIは高いリセールバリューを誇っているから、十分に次機種のための資金源になってくれるはずだ。
初心者だからと言って小型の安いカメラに惑わされてはいけない。上位機種のカメラは初心者にとっても使いやすくかつ素晴らしい写真を撮らせてくれる。ただし本体とレンズを用途に合わせて選んだ場合においてだ。
間違ってもファインダーのないカメラを選んではいけない。愛する人の一瞬の輝きも運動会でテープを切る瞬間も花嫁が投げるブーケが空を舞うきらめきも逃さずシャッターを切るにはガッチリしたボディと高速なAFが必要なのだ。
次回はα7 IIIにあうレンズを選んでいこう。