ライカTとエルマリート18mmパンケーキレンズで海外旅行

2017年末Leica CLが発売された時、18mmの薄型広角レンズ、いわゆるパンケーキレンズが同時発売された。このパンケーキレンズは超軽量、超薄型でAPS-CのライカTやTL2に装着するとAFで撮れるライカ唯一のレンズ交換式コンパクトカメラになる。

ミラーレスライカをいつでも持ち歩ける。これだけでこのレンズは買いなのである。お値段はライカらしく超高価なこのパンケーキレンズはライカ エルマリートTL F2.8/18mm ASPH.という。

Leica Tは中古で安く購入できるがLマウントAFレンズを揃えるとお財布はこのパンケーキレンズ並に軽くなる。それでもわざわざライカを使うのはライカでしか得られない満足感があるからだ。

さて、このLeica Tとエルマリート18mm F2.8を持ってカリフォルニア州にあるシャスタ山に出かけた。まず第一弾としてサンフランシスコ空港でのトランジット待ちが7時間もあったのでその間に撮影しつつレビューしてみよう。

Leica Tという薄型軽量APS-Cミラーレス

LeicaTとエルマリートTL18mm

Leica T は中古でしか手に入らないが格安で手に入る貴重なライカである。2世代前の型式となるために中古であっても程度がよいものが7万円程度で手に入る。

最新型はLeica TL2というものですべてにおいてブラッシュアップされている。チャンスがくればこれを手に入れたいが、ライカを一度でいいから使ってみたい人はライカTからステップアップもいいだろう。

Leica Tの発売は2014年4月だから4年前に発売されたモデルである。SONYで言えばα6000が発売された頃と等しい。機能や使い勝手で比較すると国産機種に比べて圧倒的に劣っているが実際に使ってみると、なぜか愛着が湧いてくる。そんな不思議なカメラがライカだ。

ライカ Lマウントの超薄型18mmレンズは超軽量80g

LeicaTとエルマリートTL18mm外観

《新品》Leica (ライカ) エルマリート TL18mm F2.8 ASPH. シルバー[ Lens | 交換レンズ ]【KK9N0D18P】
エルマリートTL F2.8/18mm ASPH.スペック
焦点距離 18mm(35mm換算:27mm)
サイズ 全長21mm
重量 80g

焦点距離18mmのエルマリートTLをAPS-CのLeica Tに装着すると27mmになり、iPhoneのカメラよりも少し広角くらいになる。スナップカメラとして名高いリコーGR28mmだからいつも持ち歩いてバシャバシャ撮るには使いやすい焦点距離だろう。

さらに80gと超絶に軽い。装着して歩くのが苦にならないし、Leica Tのカメラらしくない軽快感そのままに、カフェで取り出しても、街歩きしても、いかにもカメラ持ってますといういやらしさがないから持って歩きたくなる。

上の画像ではレンズフィルタを装着している。レンズの前面にレンズ筐体よりも細いため先細りになってしまう。これはかっこ悪い。先っぽが細いなんてナンセンスだ。

ライカとしてはレンズフィルタをつけるなということなんだろう。ちなみにフードも用意されていない。

エルマリートTL18mmは筐体もしっかりとアルミ製で手に触れる感覚がヒヤッとした高級感に溢れている。フォーカスリングの回転もしっとりとスムーズで、マウントも金属だからカメラ本体にはめるときもカチッと気持ちよい。

サンフランシスコ空港でのLeica T作例

LeicaTとエルマリートでカリフォルニア州上空作例

ライカパンケーキレンズ、エルマリートTL 18mm F2.8で撮影した作例を紹介しつつサンフランシスコ空港を散策しよう。

Leicaで撮影を始めてから露出を極力おさえて渋い色合いを出すことに努めている。露出アンダーだと笑わないで欲しい。趣味の領域なんだから。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

今回は羽田からサンフランシスコ経由でレディングまでユナイテッド航空を利用した。空港券はHISオンラインで購入。羽田国際空港でチェックインすると、羽田からサンフランシスコ、サンフランシスコからレディングまでの2枚の航空券が発券された。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

羽田で預けた荷物はサンフランシスコ空港で一度ピックアップし、すぐに預け直しの作業が必要だが案内通りに歩くだけであっという間に入国が完了。国内線乗り場へ移動する。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

ちなみに帰国の際、レディングで預けた荷物は羽田で引き取るまで一度もピックアップする必要がなかった。しかも出国審査もなく、レディングでセキュリティチェックを受けて、サンフランシスコに到着するとそのまま国際線ターミナルまで素通りで歩いていける。

つまり国際線ターミナル側と国内線ターミナル側はいつでも移動可能。レストランや免税店は国内線側ターミナルの方がたくさんあったように思える。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

行きのトランジットは7時間もあったがPCを使える電源エリアもたくさんあり、カフェもそれなりにあるから時間つぶしにはそれほど困らない。しかし、椅子にずっと座っているのはやはり疲れる。トランジット時間は4時間程度がマックスだなあとつくづく思う。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

サンフランシスコからレディングまでは300Kmほどだからレンタカーが乗れる人はトランジットの時間で移動が可能だ。しかもシャスタ山は自動車がないとどこにも行けないくらいに田舎町で交通機関はない。

LeicaTとエルマリートでサンフランシスコ空港撮影

今回は現地に住む日本人ガイドさんをお願いした。シャスタに住んでいるというだけできっと風変わりな人生を歩んでいるんだろうなと期待しつつレディングに迎えに行きてくれるガイドさんを楽しみにしている。

ライカの特徴って撮ってて楽しい以外になにかある?

LeicaTとエルマリートTL18mmのサイズ感

私は Leica M10 と Leica T と2台のライカを持っていて、いたくこれを気に入っている。最高に使いやすいとは思わないし、コストパフォマンスはすこぶる悪いと素直にそう思う。

たくさんのカメラを使ってきたが、撮影していて楽しいと感じたカメラはLeicaとシグマのquattroシリーズだけだ。楽しいという超主観的な感覚をそのカメラの特徴といいきってしまうのはずるいと思うが、ライカやシグマにはそれがゆるされてしまうのではないかと少し期待してしまう。

ライカとシグマはLマウントで協業をすることになり、Lマウントの選択肢が増えることと、Lマウントが収束してなくなってしまう可能性が減ったことがおおいにうれしい。

Lマウントフルサイズなんて今のところLeica SLだけだからね。すごく欲しいけど重量級だから使わない可能性大なのだ。

Leica Tのレビューはこれからも続けていこうと思う。以外におもしろいカメラだ。