ソニーAPS-C用の格安旅行用レンズが欲しい
Eマウント用の軽くて、写りも良い、そしてとにかく安い、旅行や普段の持ち歩き用に気軽に使える常用レンズを探してみたのだ。
ソニー純正でも軽くて小さいEマウントAPS-C用のレンズは発売されているのだが、価格が高い割には写りがそれほど期待できないとの口コミが多くて迷ってしまった。
で、以前に使ったシグマのミラーレス一眼用レンズを思い出して調べてみたところ、ソニーEマウント用にシグマ19mmF2.8DN Artを発見。
オリンパスのマイクロフォーサーズ一眼で同じシグマのレンズを使ったことがあるが、そのキレの良い写りに驚いたことがある。
ソニー用のレンズもきっと写りがいいだろうと、旅行に持っていくために購入してみたからレビューするぜ。
シグマという安いレンズは信用できるのか?
ソニーEマウントにはシグマという会社からレンズが発売されている。ミラーレスカメラは純正以外のレンズの選択肢が少ない。キャノンや富士フィルムはほぼ純正レンズしかそろわない。
ソニー用にシグマがレンズを供給してくれているが現在のところ、APS-Cのみである。だが2018年中にはフルサイズ対応レンズがシグマ、タムロンともに発売される予定なのだ。
ソニー純正よりも、安くて写りも特徴的であるシグマレンズは選択肢としてあり。
ピントのあっている部分はガッチリクッキリ。ボケ味はふわとろ。そんな極端なレンズをシグマは得意としているのだ。
シグマ19mmF2.8 DN ARTのメリット
このレンズの利点をまとめるよ。
- 純正レンズに比べ格安。ほぼ半額。
- 軽くて小さい。
- 写りが良い。よくボケる。
買って失敗したと思うことはまずないと思う。しっかりとよく写る優等生レンズ。
ソニー純正レンズより格安、バーゲンプライスだ
2018年4月現在、シグマ19mmF2.8DNの価格コムの最安値は15,226円。
同等のソニー純正レンズはSEL20F28で価格コム最安値は31,115円。
シグマ19mmF2.8 DN art はほぼ半額だ。性能は同等だからコストパフォマンスを気にするのであれば買いだ。
許容できる「軽さ」と「大きさ」
シグマ19mm F2.8 DN | ソニー SEL20F28 | |
---|---|---|
質量 | 160g | 69g |
径 × 長さ | 60.8mm × 45.7mm | 62.6mm x 20.4mm |
大きさに関してはSEL20F28に比較するとすべてが劣っている。質量、長さともに大きく差がついているので、コンパクト性を重視するのなら、ソニー純正レンズを選ぶのもありだ。
とはいえ、シグマ19mmF2.8DNの質量160gはかなり軽いほうだ。実際に手にするとその重さは気にならない人がほとんどだろう。ただし、長さが少し気になる。
もう少し短ければ、毎日カバンに入れるのになあと思う。そう思うのならSEL20F28は圧倒的に短くて価格差に見合う価値を提供してくれる。
写りが良い
本音を言うともう少しだけ明るいF値だったら手放しで絶賛したいレンズ。19mmF2.0とかだったら神レンズに昇格していただろう。
残念ながらF値は2.8だけど、写真の写りを左右する3大要素のひとつである「ボケ」をクリアしてくれる。スマホとは違う写真を撮りたい人はこのレンズを選んで後悔しない。
このシグマのミラーレス用レンズ、DNシリーズには19mm、30mm、60mmと3種類の焦点距離のレンズがある。
マウントは2種類。ソニーEマウントとマイクロフォーサーズ用が発売されている。すべてとてもいいレンズなのだが、マイクロフォーサーズだと焦点距離が2倍になってしまいイマイチ使いにくい。
ソニーEマウントで使ってこそ、このシグマレンズは性能を最大限に発揮できるのではないかと思っている。
カメライダーも30mmF2.8 DNをオリンパスPL-5で使っていたことがあるが、35mm換算の焦点距離60mmはとてつもなくいい写真が撮れる反面、使うシーンが限られてしまい使用頻度が少なかった経験がある。
作例にマイクロフォーサーズでの使用例も参考になるかもしれないのでアップしておこう。
NEX-6での作例
このシグマ単焦点レンズならカフェ料理写真でも十分にボケを出して象徴的な写真が撮れるぞ。
絞り値を開放のF2.8にした時と、しっかりとF11まで絞り込んだ時のボケ具合を比較して欲しい。格安レンズでもF2.8と明るいレンズなのでこのようにボケ味のコントロールだって可能だ。
まずは絞り開放だ。背景がボケている。
続いて絞りF11と値を大きくしてみるよ。赤いビンがクッキリしている。
背景にある赤いビンのボケ具合が違う。主役のパンも絞りの数字を大きくしたほうがクッキリとはっきり写っている。写真をボケさせるのって簡単だけど、明るいレンズじゃないとボケにくい。
先程ふれたが、30mmF2.8 DN Artのマイクロフォーサーズでの作例を上げておく。
こちらは焦点距離30mmでマイクロフォーサーズなので35mm換算60mmとなる。焦点距離の数字が大きくなるほどにボケも出やすい。このように圧倒的にボケた撮影が可能だ。
ただし、この撮影はテーブルからかなりのけぞらなければならない。カフェでフードフォトするなら焦点距離は40mm以内でないと使いにくいよ。
シグマ19mmF2.8 DN ARTのデメリット
全長が長いのだ。。。
ボディにこのレンズを装着しても重さは気にならない。だが、レンズの長さがあってカバンから出す時に引っかかったり、そもそも女性の小さいカバンには入らないかもしれない。
ただし、デメリットはこれだけだ。
逆に言えば自分がいつも持ち歩くカバンのサイズにあわせて、ソニー純正SEL20F28にするかシグマ19mmF2.8DNにするかを選択すればOKだ。
長いとは言っても一眼レフの交換レンズに比較すればまったく気にならないレベルだから、実際に店頭で確かめて欲しい。
口コミも調べてみた
2018年4月時点のAmazon口コミはレビュー数が79ととても多く人気があるレンズというのがわかる。そして評価も5つ星が多くを占めていて購入した人も満足して使っているのがわかる。
おまけの機能:フルサイズα7でも使える
ソニーのミラーレスカメラの面白いところは、APS-Cのα6000系、NEX-6などのレンズがフルサイズのα7系でも自動的に使えてしまうところだ。
α7系にはAPS-Cモードというのがあって自動的にAPS-Cのレンズが装着されると画面が切り替わる。撮影者は切り替わったことに気がつかないくらいにスムーズだ。
で、使ってみるとどうなるのか?
まずはオート。こちらがメーカー標準設定。買ったときはこうなっている。
シグマ19mmF2.8DNをフルサイズ機であるα7に装着して足元を撮影してみた。
次はAPS-Cモードオフ。
APS-Cモードをオフにすると、19mmの焦点距離そのものになるんだ。ただし見ての通り周りが黒くなってしまっているからそのままでは使えない。
真ん中を切り取るとキレイな写真になるね。つまりはAPS-Cというカメラはフルサイズ一眼のセンサーの真ん中だけを使っていることになるんだ。
難しいことは抜きにして、オフにして撮影して黒い部分をギリギリにカットした画像は結構使えるんだ。19mmにはならないけれど28mmよりは広い範囲が写る、広角レンズとして使えるよ。
このレンズの対象者
- コストパフォーマンスを求めている人。
- 少しレンズが長いが、カバンに入れても問題ない人。
まとめ
価格は安いほうがいいが、写りの性能は妥協したくない。そんな場合に重宝するレンズ。
結局カメラは毎日持ち歩いて撮影しなければ楽しくないし、意味がないように思う。使ってなんぼの機材を揃えるときにシグマレンズはベストチョイスなのだ。
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