Eマウントにおすすめしたい人気確約のF2.8ズームレンズ

フルサイズEマウント待望の格安F2.8通しズームレンズ

ついにこの日が来た。タムロンからソニーフルサイズミラーレス用ズームレンズが発売される。

α7はミラーレスで初めてのフルサイズ一眼として登場したが、交換レンズがほぼ純正ソニー製のみというさびしい状況が続いていた。それ故に、ソニーフルサイズはレンズの種類が少なく高価だと言われ続けてしまった。

だが、ここに来て時代が変わりつつある。サードパーティのシグマ、タムロンが相ついでソニーミラーレスフルサイズ対応レンズを発売することを発表したのだ。

シグマはArtシリーズという単焦点レンズをEマウントに対応する。対して、タムロンはズームレンズをフルサイズEマウント用に新設計して発売するのだ。

このタムロンのズームレンズは、新世代ミラーレス一眼用に設計されただけあってかなりの高スペックだ。スペックを見ているとゾクゾクしてくる。絶対に欲しくなるぞ。

タムロン28-75mm F2.8 Di III RXDの特徴

Tamron A036
タムロン
28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)
焦点距離:28-75mm
明るさ:F2.8
最短撮影距離:0.19m (WIDE) / 0.39m (TELE)
最大径×長さ:73mm×117.8mm
質量:550g

20185月価格コムでの発売価格は「85,049円」だ。

発売日は2018年5月24日

まさか、こんなに早くに発売されるとは思っても見なかった。2018年2月に発表されて、年中頃には発売と書いてあったが、期待するものほど後ろにずれ込む。

楽しいものは一番最後にやってくる、みたいな。

本当に6月までに発売してくれて、純正ズームレンズSEL24105Gを買わずに待っていたかいがあったよー。

2018年5月現在の価格コム最安値で似たようなスペックのレンズ比較をしよう。

価格比較
Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z
99,850円

FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
144,148円

FE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM
211,121円

広角側が24mmと広いというアドバンテージはあるが、同じ明るさF2.8だと20万オーバーになる。タムロンのズームレンズがいかに安いかわかってもらえると思う。

ボケ写真がガンガン撮れるF2.8の明るさ

α7III+ZUIKO50mmF1.8

明るさは広角側から望遠側までF2.8で変わらない。ボケの表現幅が広がって嬉しい限りだ。何といってもボケ写真が好きなのだ。だって、こればかりはスマホやコンデジには撮れないもん。

さらにはF2.8ならば暗いところでも、表現力をいかした撮影が可能だ。α7IIIはα7、α7IIから比べて暗いところでの感度が劇的に向上している。明るいレンズを使うことで圧倒的に暗い場所での撮影が得意になるのだ。

暗い室内での子供のお誕生会や、体育館でのスポーツ大会で大活躍できるはずだ。

超軽量550g

さらに驚いたことに、このレンズは超軽量だ。ミラーレス一眼はボディが小型だが、写りがいいレンズは重いレンズが多い。せっかくいいボディを開発したのだから、レンズもミラーレスにあわせて小型軽量化して欲しいものだ。

ちなみにFE 24-70mm F2.8 GMは886g。広角側に差があるが、使い勝手を考えて広角を狭くすることで小型軽量化、そして価格を安く抑えることに成功したのだと思う。

小型軽量をいかして、日常の子供写真、家族旅行などスナップに活用したい。

フードフォトもばっちり最短撮影距離0.19m

α7IIIでカフェ料理撮影
最短撮影距離がすごい。28mmの広角側で0.19mまで寄れる。撮影倍率でいうと0.34倍だから、マクロ的な使い方もできる。

望遠側でも0.39mまで寄れるから、カフェ撮影にもってこいだ。

カフェ料理を開放のF2.8で撮影すれば、暗い店内だって怖くない。明るい窓際の席ならば、ボカしまくろう。お友達のスマホでは、ボカしたくてもボケないのだから。

動く子供の撮影にも対応する高速AF

ソニーの誇る高速オートフォーカス、ファストハイブリットAFと瞳AFにも対応している。

また、AF制御を得意とするステッピングモータユニット「RXD」を使っているから、高速かつ静かにピントがあうらしい。

この静かさが一番メリットになるのは、動画撮影だ。ソニーフルサイズミラーレスが得意とするのは、静止画だけではない。フルサイズボケ味をいかした動画撮影が可能なのだ。

動画撮影時に、オートフォーカスの音が入らないのがソニーの得意技だ。他のメーカーのものでは4K撮影が可能といっていても、フォーカス時のジーコジーコという音が入ってしまうものもある。

ハンディカムを作っているソニーだから動画撮影はまかせとけって感じ。

買ってはいけない人

最後に、ひとつだけ注意点をお伝えしよう。

広角側が28mmであること。これが最大のデメリットになる人もいる。このジャンルのズームレンズは通常24〜70mmである。ソニー純正もそうだし、ニコンもキャノンも24mmなのだ。

それを知ってあえて28mmで出してきたタムロンの意図は、激安であること、軽いということなのだろうと推測するけれど、これが致命的になることもある。

どうしても、24mmじゃなきゃ嫌だという人は純正24-70mmを買おう。

ただ、家族旅行、結婚式などで記念写真を撮る時に、28mmであればまず問題はないだろう。スナップ撮影の基本は28mm、もしくは35mmなのだから、この間の焦点距離ならば使い勝手は問題なかろう。

まとめ

とりあえず買っとけ的なレンズ。ズームの範囲は一般的に最も使われる範囲である28-75mmだ。

本音を言えば、広角側望遠側ともにもう少し幅が欲しかった。24-105mmとかだったら最高。SEL24105Gとかいいんだけど、F4で15万円もする。

それに比べてタムロンはF2.8と強烈に明るいズームレンズだから、ボケも含めて表現力の広さが期待できる。さらには小さくて軽い。ミラーレス一眼の利点を引き出してくれるレンズだ。

カメライダー
とりあえず買っとけ。

発売日は5月24日だ。レビューするぜ。きっと。たぶん。